Japanese
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手術手技 私のくふう
選択的非連続的椎弓切除術(skip laminectomy)と椎弓間除圧術を用いた新術式の試み―頚椎選択的椎弓切除術
Selective Cervical Laminectomy with Skip Laminectomy and Interlaminar Decompression
白石 建
1
Tateru Shiraishi
1
1国立栃木病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Tochigi Hospital
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
posterior decompression
,
後方除圧術
,
less invasive surgery
,
低侵襲手術
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
posterior decompression
,
後方除圧術
,
less invasive surgery
,
低侵襲手術
pp.751-759
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903013
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抄録:[目的]頚椎症性脊髄症(CSM)に対する,選択的非連続的椎弓切除術(skip laminectomy)と椎弓間除圧術を用いた新しい後方除圧術,選択的椎弓切除術の手術手技を紹介し,その有用性を明らかにする.[対象]1998年12月以降,1999年10月までに後方除圧術が適応となった全てのCSM患者(16例)を対象とした.[結果]12例にCSMの他に頚椎後縦靱帯骨化,黄色靱帯骨化,あるいは骨性脊柱管狭窄が合併していた.術中出血量は平均38g,術後ソフトカラーによる外固定期間は平均4日であった.術後経過観察期間は平均9.5カ月で,項背部痛を訴える例は1例もなく,JOA scoreによる平均改善率は63.2%であった.術後に頚椎前弯度が減少した例は16例中1例であった.[結語]頚椎の骨性および筋性後方支持組織に対して低侵襲的な選択的椎弓切除術は,後療法が簡素化され,術後に項背部痛はなく,頚椎可動域制限,弯曲異常などをきたしにくい利点がある.
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