Japanese
English
シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩
鏡視下バンカート修復術―スーチャーアンカー法
Arthroscopic Bankart Repair Using Suture Anchor
井手 淳二
1
,
山鹿 眞紀夫
1
,
高木 克公
1
Junji Ide
1
1熊本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kumamoto University School of Medicine
キーワード:
Bankart repair
,
バンカート修復術
,
suture anchor
,
スーチャーアンカー
,
traumatic anterior shoulder instability
,
外傷性肩関節前方不安定症
Keyword:
Bankart repair
,
バンカート修復術
,
suture anchor
,
スーチャーアンカー
,
traumatic anterior shoulder instability
,
外傷性肩関節前方不安定症
pp.761-766
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903014
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抄録:外傷性肩関節不安定症における前方関節上腕靱帯複合体損傷(バンカート病変)に対するスーチャーアンカーを用いた鏡視下修復術の適応・手術手技・成績を詳述した.手術適応は,明らかな外傷後に生じ,肩関節前方不安定性のみ有する症例で,上腕骨頭後外側陥没骨折と関節窩前縁骨欠損がないか,あっても小さく,前方関節上腕靱帯複合体が一塊として剥離しており,これを容易に整復できる症例である.本法は,trans-glenoid法で生じ得る肩甲上神経損傷の危険がなく,前方侵襲のみで行え,縫合糸が緩むことなく前方関節上腕靱帯複合体を強固に縫合固着できる点で優れている.本法は,前方関節上腕靱帯複合体の解剖学的バリエーションを念頭に置き,手術適応・手技を適切に行えば良好な結果が得られる.
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