Japanese
English
論述
50歳以下で施行されたセメント型全人工股関節の10年以上成績―ステムのX線学的評価
Minimum 10-year Results of Cemented Total Hip Arthroplasty in Patients Fifty Years Old and Less : Radiological Evaluation of Femoral Component
稲尾 茂則
1
,
松野 丈夫
1
,
後藤 英司
1
,
寺西 正
1
,
高桑 昌幸
1
Shigenori Inao
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
fifty years old and less
,
50歳以下
,
cemented femoral component
,
セメント型大腿骨コンポーネント
,
minimum ten-year results
,
10年以上成績
Keyword:
fifty years old and less
,
50歳以下
,
cemented femoral component
,
セメント型大腿骨コンポーネント
,
minimum ten-year results
,
10年以上成績
pp.1493-1498
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902866
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抄録:1989年2月までに,各種股関節疾患に対して50歳以下でセメント型全人工股関節置換術を行った10年以上経過例のステムのX線成績を調査した.症例は45例49股で,手術時平均年齢は42歳(20~50歳),平均経過観察期間は14年(10~22年)であった(経過観察率98%).大腿側セメント手技は,22股に第1世代が,27股に第2世代以降の改良手技が使用された.機械的弛みは,第1世代セメント手技による2股のみで,術後6年と9年に確認された.Osteolysisは32股(68%)に見られたが,特に改良セメント手技群ではステム近位3分の1部までに限局する傾向にあった.機械的弛みと再置換を終点としたステム固定に関する調査時における失敗率は,第1世代セメント手技では13.6%,改良手技では0%であった.セメント型ステムは青壮年層でも現行の正しい手技で挿入されれば,少なくとも10~21年の範囲で良好な固定が期待できることが示された.
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