Japanese
English
臨床経験
両足舟状骨脱臼骨折の1例
Bilateral Fracture-dislocation of the Tarsal Navicular : A Case Report
山村 成載
1
,
吉野 信之
1
,
野口 昌彦
2
,
松井 英司
1
,
平澤 泰介
2
Seisai Yamamura
1
1京都きづ川病院整形外科
2京都府立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Kizugawa Hospital
キーワード:
tarsal navicular
,
足舟状骨
,
fracture-dislocation
,
脱臼骨折
,
external fixation
,
創外固定術
Keyword:
tarsal navicular
,
足舟状骨
,
fracture-dislocation
,
脱臼骨折
,
external fixation
,
創外固定術
pp.1057-1060
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902790
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抄録:今回われわれは両足舟状骨単独脱臼骨折の1例を経験したので報告する.われわれの渉猟しえた限りでは本骨折の両側例の報告は1例のみで本邦では報告がない.症例は25歳,男性.2階から転落し受傷した.両側の足舟状骨体部に脱臼骨折を認め,キルシュナー鋼線による内固定術,および楔状骨-距骨間の創外固定術を施行した.調査時(術後17カ月)には単純X線像で左側に一部骨癒合不全を認めたが,関節症性変化はなかった.MRI(T1強調像)では,右側になお低信号域が残存しており骨壊死と考えた.しかし,疼痛や可動域制限はなく日常生活動作に支障を認めず,日整会足部疾患治療判定基準では右95点,左100点であった.なお,治療法としての創外固定は内側アーチと内側アライメントの保持に有用であった.極めて稀な両足舟状骨単独脱臼骨折に対し,観血的骨接合術を行い,良好な結果を得たので報告した.
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