Japanese
English
臨床経験
徒手整復不能であった膝関節脱臼の1例
A Case Report of Irreducible Dislocation of the Knee
佐野 栄
1,2
,
永原 健
1
,
青柳 康之
1
,
中川 晃一
1
,
三橋 繁
1
,
藤田 耕司
1
,
佐粧 孝久
1
,
三橋 稔
1
Sakae Sano
1,2
1習志野第一病院整形外科
2千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Narashino-Daiichi Hospital
キーワード:
irreducible
,
整復不能
,
dislocation of the knee
,
膝関節脱臼
Keyword:
irreducible
,
整復不能
,
dislocation of the knee
,
膝関節脱臼
pp.1041-1044
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902786
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抄録:スキー中に転倒し,徒手整復不能であった膝関節脱臼(54歳,男性)の1例を報告した.初診時,X線写真で脛骨の外方亜脱臼,前・後十字靱帯のそれぞれの脛骨付着部での裂離骨折を認め,MRIでは顆間窩での介在物を認めた.介在物は内側膝蓋支帯と関節包であり,受傷後12日目にこれを整復した後,内側側副靱帯修復および前・後十字靱帯pull-outを施行した.術後1年の現在,動揺性,可動域制限は認めない.内側膝蓋支帯と関節包がボタンホール状に裂け,大腿骨内側顆が突出する例などがいくつか報告されているが,本症例では関節包と膝蓋支帯がそれぞれ2カ所で裂け,帯状に顆間窩に嵌頓するといった特殊な形態を呈していた.
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