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シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失
先天性𦙾骨偽関節症に対する血管柄付き骨移植
Vascularized Bone Grafts for Congenital Pseudoarthrosis of the Tibia
木森 研治
1
,
生田 義和
2
,
黒木 秀尚
3
Kenji Kimori
1
1広島手の外科・微小外科研究所
2広島大学医学部整形外科
3世羅中央病院整形外科
1Hiroshima Hand and Microsurgery Center
キーワード:
congenital pseudoarthrosis
,
先天性偽関節症
,
tibia
,
𦙾骨
,
vascularized bone graft
,
血管柄付き骨移植
Keyword:
congenital pseudoarthrosis
,
先天性偽関節症
,
tibia
,
𦙾骨
,
vascularized bone graft
,
血管柄付き骨移植
pp.287-294
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902389
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抄録:広島大学整形外科で施行した先天性𦙾骨偽関節症に対する血管柄付き骨移植の術後成績について検討を加えた.移植骨の最終的な骨癒合は12例全例に獲得でき,切断に至った症例はない.しかし,7例で骨癒合が遷延し,11例に1回から6回にわたって再骨折が発生した.また,すべての症例で,再建した𦙾骨の変形と横径発育不全,脚長差,足関節の可動域制限が認められた.移植骨の採取に起因する変形としては,腓骨採取部になんらの処置も行わなかった3例中2例に足関節の外反変形が生じた.血管柄付き骨移植術は先天性𦙾骨偽関節症に対する有用な手術方法であるが,本法を行うにあたっては,骨癒合の獲得だけでなく,種々の術後合併症の発生予防に対して十分な配慮が必要である.
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