Japanese
English
論述
足関節外側靱帯付着部裂離骨折―陳旧例に対する手術成績の検討
The Avulsion Fracture of Attachment to the Lateral Collateral Ligament of the Ankle: Evaluation of the Results of Surgical Tretment for Chronic Injury
平岡 正毅
1
,
安田 和則
1
,
青木 喜満
1
,
門司 順一
2
Masaki Hiraoka
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2国立療養所西札幌病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
陳旧例
,
chronic injury
,
裂離骨折
,
avulsion fracture
,
外側靱帯
,
lateral collateral ligament
,
足関節
,
ankle joint
Keyword:
陳旧例
,
chronic injury
,
裂離骨折
,
avulsion fracture
,
外側靱帯
,
lateral collateral ligament
,
足関節
,
ankle joint
pp.239-246
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900300
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抄録:陳旧性足関節外側靱帯付着部裂離骨折に対する手術的治療の成績について検討を行った.症例は男性9例女性11例であり,これらを主観的症状として足関節の不安定感を主訴とする群(9例)と足関節痛を主訴とする群(11例)に分け,比較検討を行った.裂離骨片が大きい場合にはZuggurtung法にて,骨片が小さい場合にはpull-out法により整復固定を行った.術後の足関節痛・可動域制限.不安定感などの主観的評価およびストレスX線写真での不安定性の定量による客観的評価では,不安定性群で全身弛緩性を有する1例のみが不可であった.陳旧例では診断上,骨片と過剰骨との鑑別が問題となる.治療上の問題として,陳旧例では靱帯部分が短縮し裂離骨片を母床に整復不能である症例があり,このような症例をどう治療するかが今後の問題となる.全身弛緩性を有する症例では,裂離骨片の整復固定だけでは満足な結果が得られず,靱帯再建術を考慮する必要があると考えられた.
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