Japanese
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整形外科基礎
仙腸関節内注入(仙腸関節ブロック)の診断的意義―仙椎部脊髄神経後枝外側枝神経叢の肉眼解剖学的検討による
An Anatomic Study of the Relation Between the Sacral Lateral Dorsal Ramus and the Sacroiliac Joint
村田 泰章
1
,
高橋 和久
1
,
山縣 正庸
1
,
粟飯原 孝人
1
,
守屋 秀繁
1
Yasuaki Murata
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine Chiba University
キーワード:
lateral dorsal ramus
,
脊髄神経後枝外側枝
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
,
sacroiliac joint block
,
仙腸関節ブロック
Keyword:
lateral dorsal ramus
,
脊髄神経後枝外側枝
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
,
sacroiliac joint block
,
仙腸関節ブロック
pp.581-584
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902702
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抄録:仙腸関節への知覚神経のうちのL5,S1,S2神経の後枝外側枝神経叢と,仙腸関節との位置関係について学生解剖実習用死体標本12体20側を用い,解剖学的特徴を観察し臨床的意義について検討した.後枝外側枝神経叢のうち仙腸関節に近いL5,S1,S2神経後枝外側枝からなる神経に,注射針を刺入しX線撮影を行った.正面X線像において,全例とも仙腸関節下端部の高さでは,後枝外側枝神経叢の最外側は仙腸関節面の内側をほぼ平行に走行し,後枝外側枝神経叢の最外側は,仙腸関節の平均約4.8mm内側に存在した.また,仙腸関節の内側10mm以内には,仙腸関節下端から約20mm頭側までの範囲に後枝外側枝神経叢が存在した.仙腸関節内注入(仙腸関節ブロック)の正面X線像において刺入部周辺での造影剤の流出が,仙腸関節内側に認められる場合,後枝外側枝神経叢が局麻剤の流出によりブロックされている可能性が示唆された.
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