Japanese
English
論述
足関節新鮮外側側副靱帯損傷―手術療法と保存療法の比較
Acute Injuries of Lateral Ligaments of the Ankle: A Comparison between Primary Suture and Conservative Treatment
岡本 哲軌
1
,
岩原 敏人
1
,
保田 雅憲
1
,
小林 徹也
1
Tetsunori Okamoto
1
1市立稚内病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakkanai City Hospital
キーワード:
足関節
,
ankle joint
,
外側靱帯
,
lateral ligaments
,
新鮮損傷
,
acute injury
Keyword:
足関節
,
ankle joint
,
外側靱帯
,
lateral ligaments
,
新鮮損傷
,
acute injury
pp.1017-1021
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901195
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抄録:1988年9月より当科で治療した足関節新鮮外側側副靱帯損傷65例のうち6ヵ月以上経過観察しえた64例に対する手術療法,保存療法の成績を比較検討した.初診時ストレスX線距骨傾斜角(以下TTと略す)左右差と治療法により,TT左右差10゜以上手術療法(10≦OPE群)28例,保存療法(10≦CAST群)11例,TT左右差5゜以上10゜未満手術療法(5≦OPE群)7例,保存療法(5≦CAST群)18例の4群に分けた.原則として,手術療法は断裂靱帯の一次修復の後4週間の外固定,保存療法は4週間の外固定とし,いずれも後半2週間は荷重を許可した.古屋らの臨床成績評価では4群間に有意差を認めず,4群のTT左右差は治療後に有意に改善した.保存療法例の中に不安定性の改善のほとんど得られない症例があったが,調査時TT左右差5゜以上の不良例(10例)の臨床成績は良好であった.5≦OPE群に正座困難例が最も多く認められた.6ヵ月の経過観察では,保存療法に比較して手術療法に優れた点は見いだせなかった.
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