Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)
脊椎骨切り術(Spinal Osteotomy)による先天性脊柱側弯症―Hemivertebra―の治療
Results of Spinal Osteotomy for Surgical Correction of Congenital Scoliosis Due to Hemivertebra
庄野 泰弘
1
,
金田 清志
1
,
鐙 邦芳
1
Yasuhiro Shono
1
1北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
congenital scoliosis
,
先天性脊柱側弯症
,
spinal osteotomy
,
脊椎骨切り術
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストルメンテーション
Keyword:
congenital scoliosis
,
先天性脊柱側弯症
,
spinal osteotomy
,
脊椎骨切り術
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストルメンテーション
pp.413-420
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902680
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:Hemivertebraによる先天性側弯症18例に骨切り術を応用した半椎切除術とinstrumentationによる矯正固定術を実施した.手術法は,前方進入単独による半椎切除術が2例,後方・前方進入による合併半椎切除が7例,後方単独進入による半椎切除術が9例であった.全例で前方,後方もしくは前・後方instrumentationを併用した.半椎を含む主弯曲の側弯角は,術前52°が16°(矯正率:69%)に矯正され,矢状面変形は,後弯42°が15°に矯正された.体幹shiftは術前19mmが3mmへと改善した.神経,implantに関する合併症は認めず,経過観察時,全例で骨癒合が得られた.Hemivertebraによる先天性側弯症では,骨切り術とinstrumentationを併用した矯正固定術により良好な矯正が得られる.Hemivertebraの高位,後側弯変形のflexibilityと範囲を考慮し,骨切り術の手技と併用するinstrumentationを決定すべきである.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.