Japanese
English
論述
透析患者における下肢切断例についての検討
A Study of Lower Extremity Amputation in Hemodialysis Patients
三谷 誠
1
,
坂田 敏郎
1
,
冨岡 正雄
1
,
坪田 次郎
1
,
佃 政憲
2
Makoto Mitani
1
1高砂市民病院整形外科
2県立西宮病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Takasago Municipal Hospital
キーワード:
amputation
,
切断
,
hemodialysis
,
血液透析
,
gangrene
,
壊疽
Keyword:
amputation
,
切断
,
hemodialysis
,
血液透析
,
gangrene
,
壊疽
pp.11-15
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902608
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抄録:透析患者の下肢壊疽症例のうち下肢切断を行った症例の臨床像や予後を調査し,治療上の問題点について検討を行った.症例は11例16肢(男性7例,女性4例)で,手術時年齢は47~70歳(平均60歳),透析歴は3カ月~15年(平均5.3年),基礎疾患は,糖尿病8例,慢性糸球体腎炎2例,多発性嚢胞腎1例であった.初回手術時の切断高位は,下腿が8肢,足・趾が8肢であった.1年以内に再手術を施行したものは8肢(約50%)で,最終切断高位は大腿3肢,下腿11肢,足・趾2肢であった.移動能力は,退院時では下腿切断例では屋外歩行可能1例,屋内歩行可能5例,車椅子1例,死亡1例であった.透析患者の下肢壊疽における切断の場合,足・趾の切断を行っても創治癒が得られないことが多く下腿切断を要することが多い.患者のQOLを考え,中足骨切断の適応となる症例でも下腿切断を第1選択とすることが賢明と考える.
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