Japanese
English
臨床経験
進行性全身性硬化症に合併した多発性骨壊死の1例
Multiple Osteonecrosis with Progressive Systemic Sclerosis : A Case Report
乾 義弘
1
,
土井田 稔
1
,
佐浦 隆一
1
,
黒坂 昌弘
1
,
水野 耕作
1
,
中山 志郎
2
Yoshihiro Inui
1
1神戸大学医学部整形外科
2中山内科医院
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
osteonecrosis
,
骨壊死
,
progressive systemic sclerosis
,
進行性全身性硬化症
,
steroid
,
ステロイド
Keyword:
osteonecrosis
,
骨壊死
,
progressive systemic sclerosis
,
進行性全身性硬化症
,
steroid
,
ステロイド
pp.929-933
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902495
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抄録:症例は59歳,女性.1980年頃から進行性全身性硬化症(以下PSS)の診断のもとプレドニン10mg/日を投与されていた.1993年より特に誘因なく右膝関節痛出現し症状が増悪してきたため,1997年に精査加療目的で当院紹介となった.単純X線写真とMR像より,右𦙾骨外顆の陥没と大腿骨顆部の骨壊死を認め,人工膝関節置換術を行った.同時に左距骨の骨壊死を認めた.本症例ではPSSによる関節局所の血管病変に加えて,ステロイドの全身的影響から多発性骨壊死をきたしたと推測される.
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