Japanese
English
論述
仙腸関節痛の診断―仙腸関節造影を用いた検討
The Diagnosis of Sacroiliac Joint Pain Using Sacroiliac Joint Arthrography
須田 義朗
1
,
青木 義広
1
,
中島 秀人
1
Yoshio Suda
1
1自衛隊横須賀病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Japan Self Defence Force Hospital Yokosuka
キーワード:
sacroiliac joint pain
,
仙腸関節痛
,
arthrography
,
関節造影
Keyword:
sacroiliac joint pain
,
仙腸関節痛
,
arthrography
,
関節造影
pp.839-842
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902480
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抄録:仙腸関節痛の特徴を知る目的で仙腸関節造影を用いた検討を行った.対象は30例34関節で,透視下に造影剤を注入して再現痛の有無を確認後,局麻剤とステロイドを注入した.再現痛があり,ブロック後に80%以上疼痛が軽減した症例を仙腸関節痛と診断した.
再現痛とブロック効果から15例16関節が仙腸関節痛と診断された.造影後CT像では,仙腸関節痛と診断された16関節中7関節(43%)に造影剤の腹側へのleakを認め,靱帯・関節包の破綻が仙腸関節痛の大きな要因と考えられた.また,各種疼痛誘発テストの仙腸関節痛の診断における有用性を検討したが,仙腸関節造影・ブロックの結果とは相関しなかった.
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