Japanese
English
臨床経験
足関節果部骨折術後関節症性変化をきたした症例の検討
Anaiysis for Cases of Osteoarthritis after Treatment of Malleolar Fractures of the Ankle
土田 敏典
1,2
,
北野 喜行
1
,
堀本 孝士
1
,
富田 喜久雄
1
,
長浦 恭行
1
,
片山 元
3
Toshinori Tsuchida
1,2
1市立砺波総合病院整形外科
2国立山中病院整形外科
3片山整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tonami General Hospital
キーワード:
fracture
,
骨折
,
ankle joint
,
足関節
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
Keyword:
fracture
,
骨折
,
ankle joint
,
足関節
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
pp.1439-1443
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902332
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抄録:骨接合手術を行った足関節果部骨折症例において,X線写真上,関節症性変化をきたした症例を調査した.対象は男性6例,女性1例の7例で,平均年齢58歳だった,法療方法およびその予後を,X線学的にはBurwellの整復度判定基準を用い,臨床評価には日本整形外科学会足部疾患治療成績判定基準を用いた.術後経過観察期間は4年1カ月から10年2カ月,平均6年6カ月だった.検討の結果,受傷時の状態として,高年齢者,開放骨折,骨折型がAO分類44-C型の骨折,その中でも後果骨折の合併,𦙾腓結合の離開が著しいことがその予後に関係するものと思われた.また,治療方法の問題点として,手術施行の遅れを2例に認め,Burwellの判定基準で整復がfairの例が2例あり,X線学的検討にて術後𦙾腓結合離開の残存を3例に認めた.1例感染症の併発を認めた.これらの要因が複合することによって,関節症性変化を引き起こすものと考えた.
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