Japanese
English
臨床経験
後𦙾骨筋腱機能不全の治療成績
Treatment Outcome of Posterior Tibial Tendon Dysfunction
高宮 尚武
1
,
野口 昌彦
1
,
平澤 泰介
1
Hisatake Takamiya
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
posterior tibial tendon
,
後𦙾骨筋腱
,
dysfunction
,
機能不全
,
treatment
,
治療
Keyword:
posterior tibial tendon
,
後𦙾骨筋腱
,
dysfunction
,
機能不全
,
treatment
,
治療
pp.801-806
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902473
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抄録:臨床的に後𦙾骨筋腱機能不全を呈するものに対する治療成績を検討した.対象は慢性関節リウマチ,外傷を除く13例15足で平均年齢は57歳であった.12足に足底板を中心とする保存療法を行い,3足に手術療法を施行した.経過観察期間は平均1年8カ月であり,JOAスコアを用いて治療成績を評価した.JOAスコアは保存療法では治療開始前後で平均68.6点が84.6点に,手術療法では平均49.3点が73.3点に改善した.後𦙾骨筋腱機能不全は後𦙾骨筋腱の変性に基づくものであり,最終段階では腱は断裂する.足底板での治療効果には限界があり.手術療法においては適応と手術時期および腱鞘滑膜切除,腱移行,関節固定などの術式の選択については議論のあるところであり,今後症例を重ね検討する必要があると考える.
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