Japanese
English
臨床経験
腰椎変性すべり症に対するSteffee VSP system法の治療成績と矯正損失に影響を及ぼす因子
Results of Treatment for Degenerative Lumbar Spondylolisthesis with Steffee VSP System and Factors Effected on Correction Loss
曽雌 茂
1
,
司馬 立
1
,
舟崎 裕記
1
,
岩永 真人
1
,
長谷川 岳弘
1
,
須郷 正徳
1
,
服部 哲
1
,
藤井 克之
1
Shigeru Soshi
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Jikei University School of Medicine
キーワード:
degenerative lumbar spondylolisthsis
,
腰椎変性すべり症
,
pedicle screw fixation
,
ペディクルスクリュー法
,
correction loss
,
矯正損失
Keyword:
degenerative lumbar spondylolisthsis
,
腰椎変性すべり症
,
pedicle screw fixation
,
ペディクルスクリュー法
,
correction loss
,
矯正損失
pp.1149-1153
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902017
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抄録:腰椎変性すべり症に対して,Steffee pedicle screw fixation法を施行した31例について検討した.手術時年齢は,平均56.5歳で,術後経過観察期間は,平均2.1年であった.すべり椎体高位はL4が29例でそのほとんどを占め,すべり椎間数は全例が一椎間すべりであった.JOA scoreの改善率は,77.9%で良好な改善が得られていたが,改善率と骨移植法,術後のslip angle,術後のslip angleの矯正損失との間には相関は認められなかった.また,隣接椎間に及ぼす影響は,slip angleが負の症例で多く認められ,さらに固定上・下椎間では固定下位椎間により影響を及ぼしていた.
一方,矯正損失には,術前の後屈位X線像における罹患椎間の局所後弯の残存と骨粗鬆症が関与し,骨移植法,術前罹患椎間可動域,椎間板変性の程度,椎間関節の形態などとは関係は認められなかった.術前の後屈位での局所後弯の残存,骨粗鬆症の存在する症例では,術後矯正損失をきたしやすく,注意する必要がある.
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