Japanese
English
論述
胸壁に発生した悪性骨軟部腫瘍の治療経験
Treatment for Bone and Soft Tissue Sarcoma of Chest Wall
土谷 一晃
1
,
茂手木 三男
1
,
勝呂 徹
1
,
秋山 敬
1
,
丸山 優
2
,
澤泉 雅之
2
,
亀田 典章
3
,
蛭田 啓之
3
Kazuaki Tsuchiya
1
1東邦大学整形外科
2東邦大学形成外科
3東邦大学佐倉病院病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Toho University of Medicine
キーワード:
treatment
,
治療
,
bone and soft tissue sarcoma
,
骨軟部肉腫
,
chest wall
,
胸壁
Keyword:
treatment
,
治療
,
bone and soft tissue sarcoma
,
骨軟部肉腫
,
chest wall
,
胸壁
pp.1013-1019
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901987
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抄録:当科で手術を行った胸壁発生の骨・軟部肉腫9例について治療上の問題点を検討した.
症例は,軟骨肉腫3例など骨腫瘍7例,軟部肉腫2例の計9例で,発生部位は肋骨4例,胸骨2例などであった.腫瘍が大血管,胸腔内臓器などに隣接し,初診時すでに病期の進行した症例が多く,術前の画像診断でwide marginの獲得が可能かどうか判定困難な症例が6例あった.可能な限り2cm以上のwide marginを目標に広範切除を行った.胸膜を含めた切除例が多く,大血管や胸腔内臓器が広範に露出した7例に有茎皮弁による再建術を併用した.切除縁評価は,胸膜部(4例)および大血管周囲(1例)でwide marginが獲得できず,5例がmarginal以下の評価であった.平均46.6カ月の経過でCDF 5例,AWD 1例,DOD 3例であった.
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