Japanese
English
論述
慢性関節リウマチにおけるD-penicillamine長期投与例の検討―とくに効果減弱例について
Long Term Efficacy of D-Penicillamine Administration for the Patients with Rheumatoid Arthritis, and Evaluation of the Cases of Disappeared Efficacy
浜田 佳哲
1
,
四宮 文男
1
,
岡田 正彦
1
,
神沢 賢
1
,
大石 達生
1
,
荒木 誠
1
Yoshiaki Hamada
1
1徳島健生病院整形リウマチセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rheumatology, Tokusima Kensei Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
免疫調整剤
,
immuno-modulating drug
,
ペニシラミン
,
D-penicillamine
,
長期投与
,
long term administration
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
免疫調整剤
,
immuno-modulating drug
,
ペニシラミン
,
D-penicillamine
,
長期投与
,
long term administration
pp.1131-1136
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900955
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抄録:抗リウマチ剤であるD-penicillamine(DP)の長期的有用性について,とくに効果減弱例との関連で検討した.我々はDPを金剤などが無効例への第2選択として1日100mg程度の低量長期投与法で使用している.無効あるいは副作用中止例を除き1年~10年9ヵ月,平均3年8ヵ月間投与しえたRA 110例を対象にLansbury活動指数,lg値,血清補体価,RFの経年的変化を調査した.Lansbury指数は投与前平均68.6%から,投与後1年で29.6%,2年で32.2%,3年で33.6%へと改善を示し,lg値の低下も有意であった.炎症が再燃しBucillamineなどへ移行した効果減弱例は,投与後2年と6年に多く計44例にみられ,これらは炎症再燃に先行してlg値が高値を示していた.DPの効果が持続した例は5年で75%,10年で50%であった.DPの長期的有用性は高いが,効果減弱例の存在は明らかであり留意が必要と思われた.
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