Japanese
English
論述
Total condylar prosthesisによるRA膝置換術
Total knee replacement for the rheumatoid knee by total condylar knee prosthesis
宮永 豊
1
,
田川 宏
1
,
三井 弘
2
,
加幡 一彦
2
,
中村 千行
3
,
園崎 秀吉
4
Yutaka MIYANAGA
1
1東京大学医学部整形外科学教室
2三井記念病院整形外科
3浅間総合病院整形外科
4都立駒込病院整形外科
1Dept. of orthop. surg., faculty of medicine, University of Tokyo
キーワード:
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
トータルコンディラー型人工膝関節
,
total condylar knee prosthesis
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
手術手技
,
technical consideration
Keyword:
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
トータルコンディラー型人工膝関節
,
total condylar knee prosthesis
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
手術手技
,
technical consideration
pp.736-743
発行日 1980年8月25日
Published Date 1980/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906178
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はじめに
近年,慢性関節リウマチ(以下,RAと略す)に罹患した膝関節に対する外科的処置の最後の手段として人工膝関節置換術が盛んに行われている.しかし人工膝関節は選択に迷うほど多数の種類があり,しかも決定的なものがないのが現状である.したがつて現時点では手術適応や機種の選択には慎重な配慮がなされるべきであろう.我々はRA膝で高度な膝関節痛と関節破壊のため歩行不能あるいはそれに近い状態で保存的療法に抵抗し,手術により著明な機能改善が期待できる症例を手術適応と考えやむなく人工膝関節置換術を施行してきた.人工膝関節としては以前にはGeomedic typeを使用していたが今一つ満足すべき結果が得られず2年3ヵ月前よりTotal Condylar Knee Prosthesis(以下,TCKと略す)に変更し現在におよんでいる.現在はRAのみならず変形性膝関節症にも用いている.
本論文ではRA膝に対するTCKによる置換例の臨床成績(術後6ヵ月以上経過した例)を報告し,人工膝関節の選択上の諸問題や手術操作上配慮すべき点について検討を加える.
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