Japanese
English
臨床経験
手指粘液嚢腫に対するテーピング療法
Taping Treatment for Mucous Cyst
古谷 晋
1
,
矢部 裕
1
,
堀内 行雄
1
,
市川 亨
1
,
山中 一良
1
,
石黒 隆
2
Susumu Furuya
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
2いしぐろ整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
mucous cyst
,
粘液嚢腫
,
taping treatment
,
テーピング療法
,
Heberden nodule
,
ヘベルデン結節
Keyword:
mucous cyst
,
粘液嚢腫
,
taping treatment
,
テーピング療法
,
Heberden nodule
,
ヘベルデン結節
pp.747-751
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901932
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抄録:手指遠位指節間関節(DIP関節)の変形性関節症にしばしば併発する手指粘液嚢腫は,治療法として様々な方法が行われてきたが,再発も多く,一定の評価を得ているのは手術による広範囲切除のみである.
われわれは1993(平成5)年より当院を受診した本症8例9指に対しテーピングによる治療法を試みた.嚢腫はテーピングを開始して約1カ月でいずれの症例でも縮小し,1~3カ月で7例8指に消失をみた.2~3カ月テーピングを継続した5例5指に治療後1カ月~1年8カ月の現在,再発はなく,1カ月のテーピングのみの3例3指に再発をみた(1カ月後2指,3カ月後1指)が,うち2例2指はテーピングの再開により再度縮小傾向にあり,もう1例1指は症状は極めて軽微のため経過観察としている.
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