Japanese
English
臨床経験
尺骨頭骨折を合併したGaleazzi骨折の1例
Galeazzi Fracture with the Ulnar Head Fracture : A Case Report
水野 雅士
1,2
,
小早川 雅洋
1
,
田村 幸久
1
,
三嶋 真爾
1
,
井上 五郎
3
Masashi Mizuno
1,2
1袋井市民病院整形外科
2知多市民病院
3名古屋大学分院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukuroi Municipal Hospital
キーワード:
Galeazzi fracture
,
Galeazzi骨折
,
ulnar head
,
尺骨頭
,
Herbert screw
,
ハーバートスクリュー
Keyword:
Galeazzi fracture
,
Galeazzi骨折
,
ulnar head
,
尺骨頭
,
Herbert screw
,
ハーバートスクリュー
pp.753-755
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901933
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抄録:症例は42歳,男性.自転車走行中転倒し受傷した.橈骨は,遠位1/3の部位に粉砕を伴った斜骨折を認め,尺骨遠位では茎状突起基部骨折とともに尺骨頭関節面の骨折を認めた.この骨片は側面像で遠位橈尺関節部で背側に反転脱臼していた.橈骨をAO plateで固定し,尺骨頭関節面の骨折をHerbert screwで固定した.次に背側脱臼を整復し,茎状突起骨片をtension band wiringで固定した.術後1年6カ月の現在,疼痛・可動域制限はなく,X線上尺骨頭背側脱臼も認めない.
今回尺骨頭関節部の骨折を合併した原因としては橈骨骨折の粉砕が強かったことより強大な長軸方向の力が主因と考えられるが,同時に尺骨頭が背側に脱臼する際sigmoid notchがてことなりshearing forceが加わったことも考えられた.
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