Japanese
English
臨床経験
環軸椎固定の下位に後縦靱帯骨化症を発症した1例
An OPLL Patient after Atlanto-Axial Fusion : A case report
花田 尚美
1
,
金田 清志
1
,
佐藤 栄修
1
,
鐙 邦芳
1
Naomi Hanada
1
1北海道大学整形外科
1Department of Orothopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
OPLL
,
後縦靱帯骨化
,
Os odontoideum
,
歯突起骨
,
Atlanto-axial fusion
,
環軸椎固定
Keyword:
OPLL
,
後縦靱帯骨化
,
Os odontoideum
,
歯突起骨
,
Atlanto-axial fusion
,
環軸椎固定
pp.319-321
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901863
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抄録:Os odontoideumに対する環軸椎固定の10年後に頚椎後縦靱帯骨化(以下OPLL)による頚髄症が発症し,除圧術を要した1例を報告する.症例は29歳男性である,18歳時にOs odontoideumによる頚髄症を発症し,Brooks法による環軸椎固定術を施行した.症状は軽快したが,10年後に再び頚髄症が出現し,C3からC5にかけて初回手術時にはなかったOPLLによる脊髄圧迫を認めた.C3からC5の脊柱管拡大術(桐田-宮崎法)を行い,症状は軽快した.本症例のOPLL発生には,固定椎隣接椎間への応力増大による後縦靱帯への反復負荷が,局所因子として関与したと考える.
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