Japanese
English
臨床経験
ぎっくり腰の造影MRI所見
Contrast-enhanced Magnetic Resonance Images in Acute Low Back Pain
高橋 弦
1,2
,
大木 健資
1
,
林 謙二
1
,
西川 晋介
1
Yuzuru Takahashi
1,2
1国立精神神経センター国府台病院整形外科
2千葉市療育センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Kohnodai Hospital, National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
ぎっくり腰
,
acute low back pain
,
造影MRI
,
contrast-enhanced MRI
Keyword:
ぎっくり腰
,
acute low back pain
,
造影MRI
,
contrast-enhanced MRI
pp.1433-1436
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901799
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抄録:ぎっくり腰(急性腰痛症)の病態を検討する目的で3症例に発症後まもない外来初診日に造影MRIをおこなった.MRIは矢状断のT1,T2強調像(T2像は造影前のみ)とL3/4,L4/5,L5/S椎間板高位での横断像について検討した.症例はいずれも体動時の腰仙部の激痛を主症状とし,下肢神経症状は示さなかった.症例1:24歳男性.MRIでL5/S椎間板に右外側ヘルニアが認められ,ヘルニア内部と周囲の硬膜外腔が造影された.症例2:23歳女性.L5/S椎間板の右傍正中部ヘルニアで,内部がわずかに造影された.症例3:34歳男性.造影前はL4/5,L5/S椎間板の変性像であったが,造影後はL5/S椎間板後方正中部に限局性の造影領域が認められ椎間板断裂の所見と思われた.3症例とも筋,椎間関節,棘間靱帯は造影されなかった.以上より今回の3症例におけるぎっくり腰の原因は椎間板後方線維輪の断裂と結論した.
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