Japanese
English
器械
高齢者の椎間関節性腰痛に対するfacet denervationの経験
“Facet Denervation” Treatment for Low Back Pain in Aged Patients
森戸 伸吾
1
,
村上 栄一
1
Shingo Morito
1
1釜石市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kamaishi Municipal Hospital
キーワード:
椎間関節性腰痛
,
facetgenic low back pain
,
椎間関節除神経術
,
facet denervation
,
絶縁電極注射針
,
insulated electronode
Keyword:
椎間関節性腰痛
,
facetgenic low back pain
,
椎間関節除神経術
,
facet denervation
,
絶縁電極注射針
,
insulated electronode
pp.1391-1393
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901788
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抄録:治療に難渋する高齢者の椎間関節性腰痛に対して,神経ブロック用絶縁電極注射針(ポール針)と手術用電気凝固装置を使用して,facet denervationを行った.対象は,発痛テスト陽性例で,3回以上の椎間関節ブロックを行ったが,持続的な効果の得られなかった70歳以上の腰痛患者5症例(男性1例,女性4例),罹病期間は5ヵ月~2年4ヵ月経過観察期間は3週~5ヵ月である.手技として,ポール針に手術用電気凝固装置を接続して,X線透視下に責任椎間関節周囲を連続的に電気凝固した.その結果,腰痛は治療前に比べ50~100%の自覚的な改善を示し,効果の持続が認められる.電気凝固によるfacet denervationは,再発を繰り返す高齢者の腰痛に対して,有効な治療法の一つと思われる.
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