Japanese
English
論述
superior facet syndromeについて
Superior Facet Syndrome
徳橋 泰明
1
,
今村 安秀
1
,
平良 勝成
1
,
佐藤 勤也
1
Yasuaki Tokuhashi
1
1日本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Nihon University
キーワード:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
上関節突起
,
superior facet
,
外側型狭窄症
,
lateral stenosis
Keyword:
脊柱管狭窄症
,
spinal canal stenosis
,
上関節突起
,
superior facet
,
外側型狭窄症
,
lateral stenosis
pp.673-683
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901130
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抄録:superior facet syndromeは,椎間板,下関節突起の関与を認めない,上関節突起基部内側の骨突出による腰椎外側陥凹における神経根絞扼障害である.術中,同部位での神経根絞扼を確認しえた13例について検討した.難治性下肢痛を主訴とし,若年者に多く,椎間関節圧痛と症状誘発,腰掛け時の症状増悪が高率であった.X線学的には腰椎前彎が強い傾向があり,CTでは全例突出型椎間関節であった.脊髄造影では異常なしか,あっても軽微な異常であり,神経根造影・ブロックでの罹患神経根の同定を行った.診断は症状,画像所見に特異的なのもはなく,最終的には他疾患を否定し,神経管を開放し,その術中所見によりはじめて診断可能であった.手術は全例上関節突起部内側の骨突出切除による神経根除圧を行い,6例に固定術併用した.若年者の下肢痛を主訴とし,画像上,異常所見の明らかでない腰仙部神経根障害では,本疾患についても考慮すべきである.
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