臨床経験
腰痛疾患に対する"Facet rhizolysis"について
鈴木 信治
1
Nobuharu SUZUKI
1
1東海逓信病院整形外科
pp.697-701
発行日 1978年7月25日
Published Date 1978/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905746
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はじめに
腰痛および下肢痛をきたす多くの整形外科的疾患のうち,椎間板に起因する神経根,馬尾神経の障害に対しては治療法もある程度確立され,保存的療法あるいは手術的療法が行なわれ良好な成績を得ている.
腰神経後枝の支配領域に腰痛の求められる疾患,すなわちSteindler9)のいう"Posterior Syndrome"のうち,腰椎椎間関節に起因する頑固な腰痛,下肢痛は日常診療において多くみられるものであるが,理学療法や装具療法によつても軽快せず,関節内注射も一時的なものが多い.このような症例に対して,著者は高周波電流による腰神経後枝内側枝の焼灼を行なつている.
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