Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性疾患に対するspinal instrumentation―適応と問題点―
Carbon Fiber Cageを用いた腰椎後方進入椎体間固定術
Posterior Lumbar Interbody Fusion with Carbon Fiber Cage
大和田 哲雄
1
,
大河内 敏行
1
,
久田原 郁夫
1
,
佐藤 巌
1
,
米田 稔
1
,
小野 啓郎
1
,
山本 利美雄
2
Tetsuo Ohwada
1
1大阪厚生年金病院整形外科
2大阪労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Kouseinenkin Hospital
キーワード:
posterior lumbar interbody fusion
,
腰椎後方進入椎体間固定術
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストルメンテーション
,
carbon fiber implant
,
カーボンファイバーインプラント
Keyword:
posterior lumbar interbody fusion
,
腰椎後方進入椎体間固定術
,
spinal instrumentation
,
脊椎インストルメンテーション
,
carbon fiber implant
,
カーボンファイバーインプラント
pp.1247-1254
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902297
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抄録:Brantiganらの開発したcarbon fiber製cage状implantを用いた後方進入椎体間固定術(PLIF)につき報告する.症例は63例(男性38例,女性25例),手術時年齢は21~74歳,平均年齢は47.6歳であった.疾患別では椎間板ヘルニア29例(再発ヘルニア12例,外側型ヘルニア2例を含む),変性辷り症21例,分離辷り症10例,腰部脊柱管狭窄症3例で,固定椎間数は1椎間58例,2椎間5例の計68椎間であった.手術は原法に準じて行い,椎間中央部に,内部に海綿骨を充填したcarbon fiber cageを2個固定し,両外側に自家骨移植を行った.全例にSteffee VSP systemを併用した.術後平均経過観察期間は54カ月であった.
術前JOAスコアは2~22点,平均13.5点が,最終観察時で14~29点,平均26.6点であり,2例を除いて改善が得られ,長期にわたりその成績は維持されていた.平均改善率は84.5%であった.骨癒合成績では,単純X線において全例術後6カ月以内に骨癒合が確認され,union in situと評価された.carbon cageの脱転やmigrationを認めた症例はなかった.経時的なX線でみても,cageの内外に旺盛な骨形成を認めた.一方,固定上位椎間に新たな辷りをみたものが5例存在し,これらの症例では改善率が劣っていた.
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