Japanese
English
シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって
上肢の反射性交感神経性ジストロフィーの治療
Treatment for Reflex Sympathetic Dystrophy (RSD) of Upper Extremity
古瀬 洋一
1
,
松田 英雄
2
,
楠 正敬
3
Yoichi Kose
1
1大阪市立総合医療センター整形外科
2越川整形外科病院
3大阪市立大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City General Hospital
キーワード:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
reflex sympathetic dystrophy
,
カウザルギー
,
causalgia
,
局所静脈内ブロック
,
intravenous regional block
,
肩手症候群
,
shoulder hand syndrome
,
ステロイド
,
steroid
Keyword:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
reflex sympathetic dystrophy
,
カウザルギー
,
causalgia
,
局所静脈内ブロック
,
intravenous regional block
,
肩手症候群
,
shoulder hand syndrome
,
ステロイド
,
steroid
pp.175-183
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901302
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:上肢の反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)に対して,ステロイド併用局所静脈内ブロック下にマッサージとマニピュレーションを行う治療法を施行し,その適用と成績について検討した.RSDの定義には諸説があるが1986年のInternational Association for the Study of Painの定義を参考に,カウサルギーとRSDを区別した.1987年以降に治療した上肢のRSD62例65肢を対象にした.ベタメサゾン20mgと1%キシロカイン15~30mlを使用し,局所静脈内麻酔手技に準じて施行した.治療成績の評価は各種臨床像を点数化(10点満点)した基準を作成し,治療前後で比較した.その結果,全体では治療前1.6±1.33から治療後8.8±1.73に改善していた.stage別の比較ではstage 1は治療前2.8±1.03が治療後9.9±0.32に,stage 2は治療前1.4±1.32が治療後9.0±1.57に,stage 3は治療前1.0±0.87が治療後6.8±1.64と各群とも有意差をもって改善していた.特にstage 1,stage 2のRSDでは著効を得ることができた.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.