Japanese
English
シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって
反射性交感神経性ジストロフィーに対する損傷神経切除術
Peripheral Nerve Resection for the Treatment of Reflex Sympathetic Dystrohy
村上 裕子
1
,
石井 清一
1
,
薄井 正道
1
,
山下 敏彦
1
,
荻野 利彦
2
,
堺 慎
3
,
加藤 博之
4
Hiroko Murakami
1
1札幌医科大学整形外科
2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
3勤医協中央病院整形外科
4釧路労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
キーワード:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
reflex sympathetic dystrophy
,
神経切除術
,
neurectomy
,
疼痛機序
,
cause of pain
,
サブスタンスP
,
substance P
Keyword:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
reflex sympathetic dystrophy
,
神経切除術
,
neurectomy
,
疼痛機序
,
cause of pain
,
サブスタンスP
,
substance P
pp.193-199
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901304
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抄録:我々は,種々の治療に抵抗したRSD症例に対し,疼痛領域の神経切除術を行い,神経切除部位の疼痛が消失,軽減する現象を観察してきた,本論文では,その特異な臨床所見と検査所見を分析し,RSDの疼痛発現機序を考察した.
神経切除術を施行した難治性RSD症例は,17例(男9例,女8例)である.手術時年齢は,30~63歳(平均54.5歳)である.全例で,灼熱痛が神経損傷部位から,その神経支配領域に認められた.損傷神経に隣接する健常神経をブロックすることにより,全例で灼熱痛の消失~著減をみた.損傷神経を段階的に中枢部から部分切除した.灼熱痛は,神経切除領域に一致して消失~著明軽減した,灼熱痛の範囲から切除した神経は高度の変性に陥っていた,変性神経および周囲組織にsubstance P(SP)の局在が認められた.
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