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シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって
反射性交感神経性ジストロフィーに対する温冷交代浴療法の試み
Treatment of Reflex Sympathetic Dystrophy with Alternating Warm and Cold Bath
水関 隆也
1
Takaya Mizuseki
1
1広島県身障者リハビリテーションセンター
1Hiroshima Prefectural Rehabilitation Center
キーワード:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
RSD
,
凍瘡
,
perniosis
,
温冷交代浴
,
alternating warm and cold bath
Keyword:
反射性交感神経性ジストロフィー
,
RSD
,
凍瘡
,
perniosis
,
温冷交代浴
,
alternating warm and cold bath
pp.167-173
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901301
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抄録:反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の治療は理学療法から神経ブロックまで多種多様である.その発生には外傷後に生じる末梢神経系の血管調節系の不均衡と,交感神経系の過緊張が深く関与しており,浮腫や痛みを生ずるとされている.一方,凍瘡(しもやけ)の発症には寒冷侵襲に対する細動静脈の拡張収縮の不均衡,すなわち交感神経系の機能低下がその原因の一つとされている.両者とも,血管調節系の異常という点で共通点がある.地方によっては古くからしもやけの治療としてよく用いられていた温冷交代浴に着目,RSDの治療に試みた,その結果,23例中,19例に満足すべき除痛効果を得れた.RSDの早期認識,早期治療開始が良結果につながるという一般的法則を覆すものではないが,本法は安全で簡便な治療法で副作用はないのでRSDの治療の第一選択として勧められる.
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