Japanese
English
臨床経験
病的骨折を生じた小児大腿骨頸部良性腫瘍の治療経験
Three Cases of Benign Bone Tumor with Pathological Fracture in the Juvenile Femoral Neck
中 敬彦
1,2
,
篠原 典夫
1
,
横山 庫一郎
1
,
近藤 正一
1
,
南島 広治
1
,
前田 剛
1
,
星野 秀士
1
Takahiko Naka
1,2
1国立福岡中央病院整形外科
2現:九州大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Fukuoka Central Hospital
キーワード:
小児
,
juvenile
,
良性骨腫瘍
,
benign bone tumor
,
大腿骨頸部
,
femoral neck
,
線維性骨異形成
,
fibrous dysplasia
,
海綿骨螺子
,
cannulated cancellous screw
Keyword:
小児
,
juvenile
,
良性骨腫瘍
,
benign bone tumor
,
大腿骨頸部
,
femoral neck
,
線維性骨異形成
,
fibrous dysplasia
,
海綿骨螺子
,
cannulated cancellous screw
pp.1185-1188
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901229
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抄録:小児期発生の大腿骨頸部良性腫瘍は,腫瘍本来の性格とあわせ手術が十分に行いにくい部であることから再発することが多く病的骨折の危険を伴い長年にわたって治療に難渋することがある.我々は,小児の大腿骨頸部に発生し,病的骨折を来した良性腫瘍3例を経験し,その治療方針に関し若干の考察を加えたので報告する.
症例は,18歳女性fibrous dysplasia,23歳女性enchondroma,14歳男性fibrous dysplasiaの計3例である.前2例では小児期に掻爬骨移植がなされたが,成長終了後に病的骨折を生じており,最後の14歳例は今回病的骨折で発見された.前2例は掻爬海綿骨移植と海綿骨螺子による内固定を行い,14歳例ではこれらに加え,再発に際しても吸収が起こりにくいと考えられる皮質骨移植を施行し,それぞれ経過良好であった.大腿骨頸部の再発性腫瘍の手術法について考察した.
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