Japanese
English
臨床経験
下肢に発生した筋肉内血管腫の5例―特にMRI所見について
Five Caces of Intramuscular Hemangioma of Lower Extremity
浜口 英寿
1
,
徳広 聡
1
,
小野寺 信男
1
,
島崎 俊司
1
,
竹光 義治
1
Hidetoshi Hamaguchi
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
筋肉内血管腫
,
intramuscular hemangioma
,
磁気共鳴映像法
,
magnetic resonance imaging
Keyword:
筋肉内血管腫
,
intramuscular hemangioma
,
磁気共鳴映像法
,
magnetic resonance imaging
pp.1181-1184
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901228
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抄録:1981年以後,当科にて手術治療を行った筋肉内血管腫5例の画像所見,中でもMRIの有用性について考察した.全例女性で,年齢は2歳6ヵ月~15歳(平均11.1歳),発生部位は内側広筋2例,半腱様筋,ヒラメ筋各1例,大腿直筋と外側広筋に浸潤していたものが1例であった.X線,CT,造影CTは全例に,血管造影,Gaシンチグラフィーはそれぞれ3例ずつMRIは最近の2症例に施行した。X線で石灰化像は2例に認められた.CTでは腫瘍内部,境界とも不明瞭であったが,MRIでは内部は特徴的な線~索状像として表され,境界も明瞭に描出された.その特徴的な像により本症の診断はMRIのみで可能と思われた.血管造影,シンチグラフィーは侵襲も大きく,本症の診断には不必要と思われた.
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