Japanese
English
論述
有痛性分裂膝蓋骨に対する分裂骨片摘出術と成績
Patella Partita: Clinical Results or Surgical Treatment (Fragment Resection)
腰野 富久
1
,
大橋 義一
1
Tomihisa Koshino
1
,
Yoshikazu Ohhashi
1
1横浜市立大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
分裂骨片摘出術
,
fragment resection
,
手術術式
,
surgical techniques
,
手術成績
,
clinical results of surgery
Keyword:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
分裂骨片摘出術
,
fragment resection
,
手術術式
,
surgical techniques
,
手術成績
,
clinical results of surgery
pp.561-569
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906967
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はじめに
分裂膝蓋骨は従来,無痛性でありX線検査にて偶然みつかることが多いとされていたが,有痛性分裂膝蓋骨にもしばしば遭遇し,中には疼痛のため,スポーツ活動,日常生活動作にも支障をきたすものもある.この点,従来より我々は種々の検討を行い,報告してきた8,10).最近では有痛性分裂膝蓋骨の認識もひろがりその報告も多くなりつつある2,3,5,8〜10,13〜15).またその病態に関しても少しずつ明らかになりつつある.これら有痛性分裂膝蓋骨の治療に関しては報告も少なく,一定の見解はみられていない.分裂膝蓋骨による膝痛を他の膝内障によるものと誤診し,後者の処置を行うなどは厳に避けなければならない.
今回,当科にて行っている外科的治療の術式や術後成績を中心に述べる.
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