Japanese
English
臨床経験
痛風により有痛化した分裂膝蓋骨の1例
A Case of Painful Bipartite Patella Associated with Gout
戸田 克広
1
,
坂上 正樹
1
,
日下 治
1
,
市川 誠
1
,
藤本 英作
1
Katsuhiro Toda
1
1厚生連尾道総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kouseiren Onomichi Sougou Hospital
キーワード:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
痛風
,
gout
,
高尿酸血症
,
hyperuricemia
Keyword:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
痛風
,
gout
,
高尿酸血症
,
hyperuricemia
pp.857-860
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900390
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抄録:痛風により有痛化した分裂膝蓋骨の1例を経験した.33歳男性でSaupe分類III型の分裂膝蓋骨であるが11年前より数回痛風発作を起こし9年前より高尿酸血症を放置しており外傷,スポーツとは関係ない.分裂骨片を摘出し外側広筋を膝蓋骨に再縫合した,分裂部には異常可動性が認められ同部には尿酸結晶が沈着していた.尿酸結晶により分裂部の線維性結合組織および隣接する骨組織が破壊され,分裂部に異常可動性が生じたため無痛性分裂膝蓋骨が有痛化したものと推察された。20代後半以降の有痛性分裂膝蓋骨では痛風が疼痛の発生に関与していることがあるので注意が必要である.
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