Japanese
English
臨床経験
頸椎に発生した動脈瘤様骨嚢腫の1例
A Case Report of an Aneurysmal Bone Cyst of the Cervical Spine
松永 俊樹
1
,
岡田 恭司
1
,
阿部 栄二
1
,
吉田 澄子
1
,
佐藤 光三
1
Toshiki Matsunaga
1
1秋田大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
動脈瘤様骨嚢腫
,
aneurysmal bone cyst
,
骨腫瘍
,
bone tumor
,
頸椎
,
cervical spine
,
放射線療法
,
radiation therapy
Keyword:
動脈瘤様骨嚢腫
,
aneurysmal bone cyst
,
骨腫瘍
,
bone tumor
,
頸椎
,
cervical spine
,
放射線療法
,
radiation therapy
pp.1077-1081
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901209
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抄録:17歳女性の第5頸椎に発生した動脈瘤様骨嚢腫の1例を経験した.本例では単純X線像の嚢腫様陰影,CT像のfluid levelから動脈瘤様骨嚢腫と診断した.初回手術では固定は行わず,可及的掻爬と自家骨移植を行ったところ,約5ヵ月後に再発した.このため再手術時には片側の椎間関節を含め広範に切除し,前方,後方とも固定し,前方にはlocking plate,後方にはワイヤーによる内固定を併用した.術後は28.8Gyの放射線療法を行った.広範な切除を要する脊椎の動脈瘤様骨嚢腫においては,本例のような再建法が有用と思われた.また,術後の放射線療法の併用は,再発例で考慮されるべきであると考えた.
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