Japanese
English
臨床経験
小児反復性外傷性股関節脱臼の1例
A Case Report of Recurrent Traumatic Dislocation of the Hip in Children
奥秋 裕一
1
,
白井 康正
1
,
石原 正博
1
,
平沼 尚和
1
,
城 武俊
1
Hirokazu Okuaki
1
1日本医科大学多摩永山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nippon Medical School
キーワード:
反復性股関節脱臼
,
recurrent dislocation of the hip
,
小児外傷性股関節脱臼
,
traumatic dislocation of the hip in children
,
関節造影
,
arthrography
,
股関節ギプス包帯
,
hip spica cast
Keyword:
反復性股関節脱臼
,
recurrent dislocation of the hip
,
小児外傷性股関節脱臼
,
traumatic dislocation of the hip in children
,
関節造影
,
arthrography
,
股関節ギプス包帯
,
hip spica cast
pp.1073-1075
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901208
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抄録:小児の反復性外傷性股関節脱臼は,極めて稀な外傷であるが,今回我々は合計5回の外傷性脱臼を起こした男児を経験した.症例は4歳6ヵ月男児,1988年2月,約1mの高所より転落,歩行不能となり,当科初診,右股関節脱臼の診断のもと徒手整復,4週間のhip spica cast固定を実施した.なお過去3回,右股関節脱臼にて近医で徒手整復を受けている.同年5月,兄とレスリングをしていて,5回目の右股関節脱臼をきたした.徒手整復の後hip spica cast固定を3ヵ月間行なった.造影検査で異常所見はみられなかった.X線像では,coxa magnaを認める以外は正常である.治療の上では,早期の脱臼整復後に一定期間の外固定及び免荷が必要であり,それは少なくとも6週の外固定及び2~3ヵ月の免荷が妥当であると考える.avascular necrosis,変形性変化などの続発症について長期の経過観察が必要である.
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