Japanese
English
臨床経験
第6頚椎に発生したAneurysmal Bone Cystの1例
A Case Report of an Aneurysmal Bone Cyst of the Sixth Cervical Spine
野上 健
1
,
田島 宝
1
,
杉山 晴敏
1
,
石川 知志
1
,
加藤 哲弘
1
,
川上 寛
1
,
川崎 雅史
1
,
藁科 秀紀
1
,
古橋 範雄
1
,
森山 明夫
2
,
多賀 聡子
2
Ken Nogami
1
1静岡済生会総合病院整形外科
2静岡医療福祉センター児童部
1Department of Orthopaedic Surgery, Shizuoka Saiseikai Hospital
キーワード:
aneurysmal bone cyst
,
動脈瘤様骨嚢腫
,
cervical spine
,
頚椎
,
radiation therapy
,
放射線治療
Keyword:
aneurysmal bone cyst
,
動脈瘤様骨嚢腫
,
cervical spine
,
頚椎
,
radiation therapy
,
放射線治療
pp.1281-1284
発行日 1999年10月25日
Published Date 1999/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902832
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抄録:症例は11歳女子.初診の1週間前より誘因なく背部痛が出現した.単純X線像およびCT像で第6頚椎棘突起から椎弓,椎体にかけての骨透亮像と骨皮質の菲薄化,膨隆を認めた.開放生検にて動脈瘤様骨嚢腫と診断し,掻爬,後方固定術を施行した.生検時には動脈性出血がみられたが,手術時のそれは予想外に少量であった.術後5カ月より,単純X線像およびCT像にて椎弓から椎体にかけての骨透亮像が増大し腫瘍の再発を認めた.横突孔の境界が不鮮明のため,再手術による十分な切除は不可能と考え,20Gyの低線量放射線療法を2週間かけて施行した.照射開始後3カ月より単純x線像上の骨透亮像の改善をみ,1年4カ月の現在,経過は良好であるが,今後長期にわたる厳重な経過観察が必要と考えている.
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