Japanese
English
論述
スポーツ選手の足関節impingement exostosisの臨床的・X線学的検討
Impingement Exostosis in Athletes
飯田 哲
1
,
岡崎 壮之
1
,
栗原 真
1
,
徳重 克彦
1
,
森川 嗣夫
1
,
田内 利幸
1
,
鍋島 和夫
2
Satoshi Iida
1
1川鉄千葉病院スポーツ整形外科
2鍋島整形外科
1Department of Sports Orthopedic Surgery, Kawatetsu Chiba Hospital
キーワード:
骨棘
,
impingement exostosis
,
前外側回旋不安定性
,
anterolateral rotational instability
,
足関節外側靱帯損傷
,
lateral ankle ligament injury
Keyword:
骨棘
,
impingement exostosis
,
前外側回旋不安定性
,
anterolateral rotational instability
,
足関節外側靱帯損傷
,
lateral ankle ligament injury
pp.551-559
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901108
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抄録:スポーツ選手の足関節impingement exostosis 46例64関節について前方部分の変化を中心に臨床的・X線学的検討を行った.骨棘発生の背景には,スポーツレベルや競技年数,即ち足関節のover useと靱帯損傷後の不安定性が関与していることが示唆された.骨棘の形態及びその存在部位をX線学的に検討したところ,脛骨側骨棘は脛骨前下縁外側に,距骨側骨棘は内果関節面前方の距骨側に存在することが確認され,両者間にはimpingementは発生せず,各々が異なる機序で発生すると考えられた.その成因について脛骨側骨棘は,外側靱帯損傷後のanterolateral rotational instability(距骨の前外側回旋不安定性)が,距骨側骨棘は,距骨頸部内側と内果前方との衝突,及び内側靱帯・関節包の牽引によるtractionspurが,骨棘形成の原因として推察された.手術的治療を選択した3症例の検討を含め,本症の治療についても考察した.
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