Japanese
English
臨床経験
足関節外果骨折と外側靱帯損傷を合併した1例
Injuries of the Lateral Ligaments Associated with Lateral Malleolar Fracture of the Ankle : A Case Report
川村 大介
1
,
石田 博英
1
Daisuke Kawamura
1
1八雲総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yakumo General Hospital
キーワード:
lateral malleolar fracture of the ankle
,
足関節外果骨折
,
injuries of the lateral ligaments of the ankle
,
足関節外側靱帯損傷
,
stress X-ray of the ankle
,
足関節ストレスX線
Keyword:
lateral malleolar fracture of the ankle
,
足関節外果骨折
,
injuries of the lateral ligaments of the ankle
,
足関節外側靱帯損傷
,
stress X-ray of the ankle
,
足関節ストレスX線
pp.1199-1202
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902548
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足関節外果骨折と足関節外側靱帯損傷を合併した極めて稀な1例を経験したので報告する.症例は14歳の女性で,バレーボールで着地の際,右足関節内反を強制され受傷した.単純X線では,明らかな骨折とは診断できなかったが,ストレスX線を撮影したところ,右腓骨遠位部外側の開大,および距骨傾斜角の増大・足関節の前方動揺性を認めた.以上より足関節外果骨折と外側靱帯損傷を合併したものと診断し,外果骨折に対してはtension band wiring法による骨接合術,靱帯損傷に対しては縫合術を行った.術後10カ月を経過した現在,外果は骨癒合を認め,足関節の不安定性は見られていない.外果骨折と外側靱帯損傷を同時に合併した報告はこれまでほとんどなく,本症例においてはストレスX線でこれらの損傷が明らかとなった.同様の受傷機転を認めた患者には,骨折と靱帯の合併損傷を念頭に置いて,ストレスX線が重要であると考えられた.
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