Japanese
English
論述
スカイスポーツ外傷の調査
Research of the Sky-sports Injuries
原 雄人
1
,
内藤 正俊
2
,
秋山 徹
3
,
加治 浩三
4
,
藤田 秀一
5
Eugene Hara
1
1新中間病院整形外科
2福岡大学病院整形外科
3福岡赤十字病院整形外科
4芦屋町立病院整形外科
5八幡製鉄病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sinnakama Hospital
キーワード:
パラグライダー
,
paraglider
,
ハンググライダー
,
hangglider
,
腰椎圧迫骨折
,
compression fracture of lumbar spine
Keyword:
パラグライダー
,
paraglider
,
ハンググライダー
,
hangglider
,
腰椎圧迫骨折
,
compression fracture of lumbar spine
pp.535-539
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901106
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抄録:スカイスポーツはその特殊性から競技人口の少ないスポーツであった,しかし,近年パラグライダー(以下パラ)が日本に紹介され,ハンググライダー(以下ハング)が主流であったスカイスポーツ人口は飛躍的に増加している.そこで,最近急増しているスカイスポーツ外傷について調査検討を行ったので報告する.関連病院を受診した症例及び全国のスカイスポーツスクールから得られた症例のうち,軽微な外傷を除く合計243例に対して検討を行った.受傷者の平均年齢は31.6歳(19~70歳)で,パラ212例,ハング31例であった,パラで最も多い受傷部位は腰椎圧迫骨折であり,53例(25%)であった.これはこのスポーツにおける特徴的な受傷部位と考えられた.ハングでは上半身の受傷が多く,重症度,致死率も高かった.これらの外傷の治療や予防のためには,新しい分野でのスポーツ外傷としての認識が必要であると思われた.
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