Japanese
English
検査法
術後の下肢深部静脈血栓症の診断における超音波圧迫負荷試験法について
Compression Ultrasonography for the Detection of Deep Venous Thrombosis after the Operation
原 雄人
1
,
内藤 正俊
1
,
加治 浩三
1
Eugene Hara
1
1八幡済生会総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Hospital
キーワード:
超音波圧迫負荷試験
,
compression ultrasonography
,
深部静脈血栓症
,
deep venous thrombosis
Keyword:
超音波圧迫負荷試験
,
compression ultrasonography
,
深部静脈血栓症
,
deep venous thrombosis
pp.181-184
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900288
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抄録:術後の下肢深部静脈血栓症の診断において,現在のところ確定診断は静脈造影であるが,侵襲性,放射線被爆非反復性といった問題が存在する.そこで今回我々は,非侵襲性,ベッドサイドでの反復可能といった点で優れている超音波を使った圧迫負荷試験を行い,その有用性について検討した.
下肢の骨接合術,腰椎の術後等において,片側の下肢の腫脹,痛み等,深部静脈血栓症が疑われる17名に対して,超音波圧迫負荷試験および静脈造影を施行,2名に血栓を確認した.静脈造影に対して偽陽性例,偽陰性例はなく,超音波圧迫負荷試験法は非侵襲性,簡便,放射線被爆がないといった点で優れており,その診断の正確性においても静脈造影と同等の評価が得られる検査法である.
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