Japanese
English
特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
主題 痛みの基礎的研究
脊椎棘上棘間靱帯における神経終末の形態学的観察によるback pain発現に関する考察
A Morphological Study on the Neural Endings in the Supraspinous and Interspinous Ligaments in Related to Back Pain Mechanism
上村 寛
1
,
森澤 豊
1
,
道中 泰典
1
,
山本 博司
1
,
原 弘
2
Hiroshi Uemura
1
1高知医科大学整形外科学教室
2高知医科大学第一病理学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Medical School
キーワード:
機械的受容器
,
mechanoreceptors
,
神経終末
,
nerve endings
,
脊椎
,
spine
Keyword:
機械的受容器
,
mechanoreceptors
,
神経終末
,
nerve endings
,
脊椎
,
spine
pp.445-451
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901095
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:脊柱の運動制御機構を解明し,腰痛発生機構を明らかにするために,塩化金染色法により脊椎棘上棘間靱帯内の神経終末を観察した.また,家兎棘上棘間靱帯を用いて手術侵襲の神経終末に対する影響について調べた.
ヒト棘上棘間靱帯には,形態の異なる4種類の神経終末が棘突起付着部近傍に多く存在しており,腰椎部に比べて頸椎部に豊富であった.高齢者では若年者に比べ,機能的神経終末は減少するが,痛みの受容器である自由神経終末は増加していた.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.