Japanese
English
臨床経験
bipolar型人工骨頭のポリエチレン製ベアリングインサートが破損した1例
Fracture of the Polyethylene Bearing Insert in Bipolar Hip Prosthesis
犬房 秋彦
1
,
山野 慶樹
1
,
長谷川 徹
1
,
山岡 稔生
1
Akihiko Inufusa
1
1川崎医科大学整形外科教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kawasaki Medical School
キーワード:
股関節
,
hip
,
人工関節
,
prosthesis
Keyword:
股関節
,
hip
,
人工関節
,
prosthesis
pp.981-983
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900926
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抄録:bipolar型人工骨頭は広く用いられており,その再手術例の報告もみられるようになった.bipolar型人工骨頭のポリエチレン製ベアリングインサートが破損した1症例を経験したので報告する.症例は26歳女性で,急性リンパ性白血病にてステロイドを投与され,両側大腿骨頭壊死症を発症した.セルフセンタリング機構のない人工骨頭にて両側人工骨頭置換術を受け,術後7年でポリエチレン製ベアリングインサートが破損したため,セルフセンタリング機構を有するアウターヘッドを用いて再置換した.ポリエチレン製ベアリングインサートの破損の原因としては,若年者であり非常に活動性が高いことと,BHPヘッドがセルフセンタリング機構を有さずアウターヘッドが内反位にあり,ベアリングインサートが摩耗しやすかったことが考えられる.
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