Japanese
English
検査法
腰部脊柱管狭窄症に対する磁気刺激法による運動路評価
Assessment of Moter Pathway in Lumbar Spinal Stenosis by Magnetic Stimulation
飯塚 正
1
,
吉野 恭正
1
,
巣山 直人
1
,
関口 哲夫
1
Tadashi Iizuka
1
1埼玉医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Saitama Medical School
キーワード:
運動誘発電位
,
motor evoked potential
,
磁気刺激
,
magnetic stimulation
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spina stenosis
Keyword:
運動誘発電位
,
motor evoked potential
,
磁気刺激
,
magnetic stimulation
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spina stenosis
pp.713-719
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900875
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抄録:磁気刺激法は,従来の方法では困難であった深部の神経組織を無痛性非侵襲性に刺激可能であり,世界的に注目を集めてきている.当院では1987年以来200例以上の神経疾患に応用してきた.今回,本法により腰部脊柱管狭窄症16例32肢の運動路を評価し,66例132肢の健常対照群と比較検討した.頭刺激MEP潜時は,対照群より有意に遅延し,筋力低下とほぼ相関した.馬尾神経伝導速度は,馬尾型(混合型含む)で平均29m/s,片側神経根型の患側で36m/s,健側で46m/sであった.異常判定率は,馬尾型で100%,神経根型では67%であった.多椎間病変や頸椎症の合併例でも責任病巣の判定に有用であった.また,全例で副作用はなく,外来レベルでも容易に検査可能であった.以上から,本法は腰部脊柱管狭窄症の客観的運動機能評価法として有用であることが判明した.
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