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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
主題 腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症の手術成績
The Result of Surgery for Lumbar Spinal Canal Stenosis
田中 雅之
1
,
山本 博司
1
,
谷 俊一
1
,
上岡 禎彦
1
Masanobu Tanaka
1
1高知医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kochi Medical School
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumber spinal canal stenosis
,
拡大開窓術
,
wide fenestration
,
電気生理学的診断
,
electrophysiolosical diagnnosis
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumber spinal canal stenosis
,
拡大開窓術
,
wide fenestration
,
電気生理学的診断
,
electrophysiolosical diagnnosis
pp.451-456
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900832
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抄録:腰部脊柱管狭窄症の治療に際し,我々は,神経症状,神経根ブロック,電気診断なとから除圧レベルを絞り手術を行っている.このように除圧レベルを絞って手術をした症例と疑わしいレベルをすべて除圧した症例との術後成績の比較を3年以上経過例で検討した.術前ミエログラムで異常を示すレベルを残して除圧レベルを絞った症例と異常を示すレベルをすべて除圧した症例の術後成績に統計学的有意差は認めなかった.画像異常レベルを3椎間以上に認めた症例で術後成績を検討すると,有意差は認めないものの除圧レベルを絞った症例のほうが若干優っていた,また除圧レベルを絞らず3椎間以上除圧を行った症例では,経年的成績悪化因子としての後側方固定術後偽関節,切除椎弓部骨新生,固定上位椎間不安定性などが認められた,これらのことより,多椎間に画像異常を呈する場合,責任病巣を絞り手術することが望ましいと考える.
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