Japanese
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シンポジウム ペルテス病の長期予後
ペルテス病起因の二次性股関節症に見られる臼蓋変化の特徴
The Acetabular Changes in Perthes' Disease-Induced Osteoarthritis of the Hip
高橋 克郎
1
,
岩崎 勝郎
1
Katsuro Takahashi
1
,
Katsuro Iwasaki
1
1長崎大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
二次性股関節症
,
secondary osteoarthritis of the hip
,
臼蓋変化
,
acetabular change
Keyword:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
二次性股関節症
,
secondary osteoarthritis of the hip
,
臼蓋変化
,
acetabular change
pp.595-599
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900853
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抄録:ペルテス病起因の変形性股関節症の病態を明らかにするために33例35股を対象にして本症の臼蓋にみられるX線学的形態変化や変性所見の特徴,さらに,これらと年齢,骨頭形態,臨床症状との関連を調べた,本症では扁平巨大化した骨頭形態に応じて臼蓋はより外側に張り出してくるが,臼自体は浅くなり,骨頭巨大化のため相対的な臼蓋形成不全を呈していた.また,臼蓋部の変性所見は荷重ストレスの集中する臼蓋外側を中心に発生し,骨頭の外側偏位が加味されて変性がさらに進行するものと思われた.本症の初期には関節裂隙がむしろ拡大している例も見られるものの,30代以降に関節裂隙が狭小化し,これと相前後して臨床症状が増悪すること,また,臼蓋外側を中心に変性過程が進行してゆくことが推察された.
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