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シンポジウム ペルテス病の長期予後
成人期に達したペルテス病症例の検討
Long Follow-up Study of Perthes' Disease in Adult Age
亀ケ谷 真琴
1
,
篠原 裕治
1
,
守屋 秀繁
2
,
秋田 徹
2
,
染屋 政幸
2
,
品田 良之
2
,
土屋 恵一
3
Makoto Kamegaya
1
1千葉県こども病院整形外科
2千葉大学医学部整形外科
3県立佐原病院整形外科
1Chiba Children's Hospital Division of Orthopaedic Surgery
キーワード:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
遠隔調査
,
long follow-up study
Keyword:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
遠隔調査
,
long follow-up study
pp.561-566
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900849
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抄録:ペルテス病症例のうち成人期(18歳以上)まで観察し得た26例32関節について,X線学的・臨床的に検討し,骨頭の変形度と臨床症状の関連について述べる.男24例30関節,女2例2関節で全例保存的にThomas型(下肢中間位免荷型)にて治療した.X線学的にはStulbergの分類と,Acetabular Head Index(AHI),Mose法,Acetabular Roof Angle(ARA),Articulo Trochanteric Distance(ATD)の4項目を用い,臨床的には日整会変股症判定基準を用いて検討した.
その結果では,32関節中11関節(34.4%)に何らかの症状が見られ,それらはすべて不良群としたStulberg分類のIII・IV・V型に含まれていた.しかし,IV型とV型の2例を除いては現在のところ日常生活に支障はなかった.また,症状の有無とX線上での計測との関連では,Mose法がよく相関しており,骨頭の扁平化の強いIV型が最も予後不良であった.
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