Japanese
English
論述
ペルテス病における"sagging rope sign"(ロープ状たわみ陰影)の意義について
Clinical and Radiological Significances of the "Sagging Rope Sign" in Perthes' Disease
佐藤 日出夫
1
,
鬼満 雅
1
,
吉田 仁郎
1
,
鈴木 幹夫
1
,
後藤 英隆
2
Hideo Sato
1
1郡山療育園
2福島県立医科大学整形外科
1Koriyama Ryoikuen
キーワード:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
ロープ状たわみ陰影
,
sagging rope sign
,
骨頭変形
,
deformity of the femoral head
,
予後
,
prognosis
Keyword:
ペルテス病
,
Perthes' disease
,
ロープ状たわみ陰影
,
sagging rope sign
,
骨頭変形
,
deformity of the femoral head
,
予後
,
prognosis
pp.1257-1265
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907290
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抄録:〔目的〕ペルテス病におけるsagging rope signの意義を検索するため,臨床的,X線学的治療成績との関連性を検討した.〔対象〕両側例を除き,発症後5年以上経過している79例である.〔方法〕最終診察時のX線写真にてsagging rope signの有無を調べ,これらを陽性群,陰性群に分け,臨床的,X線学的(Mose法,AHI,ATD)に両者を比較検討した.〔結果〕陽性例は56例,70.9%で,sign出現時期は発症後平均13.5ヵ月であった.陽性群は陰性群に比し,臨床的には有症状例,ROM制限例が多く,またX線学的にもMose法ではpoorが多く,AHIは72以下,ATD15以下が多く,総合的にも成績の劣る例が多かった,〔結語〕ペルテス病におけるsagging rope signは予後不良を示すものであり,臨床的,X線学的にも予後の推測に役立つsignであると思われた.
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