Japanese
English
特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
主題 腰部脊柱管狭窄症
最近5年間における腰部脊柱管狭窄症の手術成績と成績不良例の検討
Results of Surgical Treatment for Lumbar Spinal Canal Stenosis in Recent 5 Year Experinece
花岡 徹
1
,
大塚 訓喜
1
,
木下 久敏
1
,
高橋 紳一
1
,
三沢 弘道
1
,
中小路 拓
1
Toru Hanaoka
1
1信州大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar Spinal Canal stenosis
,
外側狭窄
,
lateral stenosis
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar Spinal Canal stenosis
,
外側狭窄
,
lateral stenosis
pp.443-449
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900831
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:1985年から1989年の5年間に,当科で手術的治療を行った腰部脊柱管狭窄症の成績について調査し,成績不良例について検討した.症例は64例で,手術時年齢は45~85歳平均62.3歳であった.男27例,女37例で,日本整形外科学会腰痛疾患治療成績判定基準(以下,JOA score)は,術前-1~22点,平均10.6点,術後5~29点,平均20.5点であり,平均改善率52.0%であった.術後成績が16点以下の症例が12例あり,これらをJOA scoreにより評価した成績と,術前術後検査を分析し,retrospectiveに手術方法の問題点について検討した.腰部脊柱管狭窄症に対する手術治療としては,1981年大塚が提唱したハの字型椎弓切除を用いている.このような手術を行っても十分な成績が得られなかったもの12例(19.4%)のうち約半数の6例は椎間孔内神経根障害の看過または不十分な除圧であった,椎間孔内神経根障害に対しては,椎間関節切除による十分な除圧が必要である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.