Japanese
English
臨床経験
骨癒合部近傍に骨折を来したsymphalangismの1例
Proximal Phalangeal Fracture of the Ring Finger Associated with Symphalangism: A Case Report
荒巻 忠道
1
,
橋本 靖
1
,
益子 秀久
1
Tadamichi Aramaki
1
1三菱神戸病院整形外科
1Division of Orthopaedic Surgery, Mitubishi Kobe Hospital
キーワード:
指節癒合症
,
symphalangism
,
指強直
,
ankylodactylia
,
先天奇形
,
congenital abnormality
Keyword:
指節癒合症
,
symphalangism
,
指強直
,
ankylodactylia
,
先天奇形
,
congenital abnormality
pp.71-74
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900768
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抄録:symphalangism(指節癒合症)は,先天性奇形の中でも稀な疾患であり,今回,我々は骨癒合部近傍に骨折を来したsymphalangismの1例を経験したので報告する.
症例は31歳の男性.就業中,塗料の攪拌器に左手を巻き込まれ受傷した.家族歴では4代にわたる追跡調査が可能であり,常染色体優性遺伝を思わせる遺伝性を認めた.手術所見にて,骨癒合関節部には,膠原線維間に線維芽細胞が密に配列した関節包と思われる組織を認めた.骨癒合部の病理組織では硝子軟骨組織と軟骨細胞が存在し,軟骨性骨化による強直と考えられた.
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